手当て気功ヒーラーのキクチです。
この記事では、たくさんのクライアントさんたちの症状と向き合ってきたヒーラー歴(約20年)のぼくが、多くの現代人が知らず知らずのうちに直面している脳疲労の原因について掘り下げてみたいと思います。
この記事のつづきで具体的な改善対策方法もお伝えしてますのでチェックしてみてください。
・脳疲労の原因や改善方法を知りたい人
・スマホ依存気味かも…と感じている人
・体の重さやだるさ、慢性的な疲れの主な原因を知りたい人
脳疲労とは
脳疲労とは、文字通り脳が疲れている状態のことです。
筋肉を酷使すると、筋肉に疲労がたまって動きづらくなってしまいますよね。
それと同じように、脳を酷使すると疲れが蓄積し、正常に脳が機能しなくなってしまうわけです。
では、現代人の脳はなぜこんなにも疲れているのでしょう。
その背景には、インターネットの登場による「情報過多」があると考えられます。
一説によると、現代人が1日に処理する情報量は、平安時代であれば「一生分」江戸時代であれば「一年分」に相当するそうです。
それだけの情報を常に処理しているとすれば、脳が疲れるのは当然ですよね。
脳疲労をチェック
脳疲労の症状は多岐にわたりますが、例えば以下のようなものがありますのでチェックしてみてください。
- 十分寝てるのに全然疲れが取れない
- 休日、ゆっくり過ごしたはずなのに、体が重くてだるい
- イライラすることが多い
- 記憶力が落ちた気がする
- 将来の不安について考えることが多い
- 過去のことをぐるぐると考えがち
- 集中力が保てない
- やる気や気力が出ない、なにもかも面倒くさい
など。
こういった症状を長く放置してしまうと、場合によっては、自律神経失調症やうつ病、認知症などにつながる可能性もあると考えられています。
脳疲労の原因とは
脳疲労の原因①スマホ依存
四六時中、YouTubeをみたり、SNSをみたり、気になることがある度にネットで調べ物をしたり、ドラマやアニメや映画やマンガをみたり、ゲームをしたり。
布団やベッドで寝落ちする寸前まで、常にスマホに依存した状態になっている人も少なくないのではないでしょうか。
スマホから受ける恩恵は大きいとはいえ、一日中、絶え間なく情報を処理し続けると脳が疲れ切ってしまうので、最適な距離感を保ちつつスマホを使うようにしたほうが無難かもしれません。
脳疲労の原因②マルチタスクによる消費エネルギーの増加
「マルチタスク」とは、複数のことを同時進行で処理することです。
食事をしながらスマホをみたり、音楽を聴きながら勉強したり、明日の仕事の準備をしながら、目の前の仕事を処理したり。
あまりにも効率を重視する現代人にとって、「〇〇しながら、〇〇をする」という状況は当たり前になっています。
一見、効率が良さそうなマルチタスクですが、実は、脳のエネルギーを消耗させる大きな原因になっていると考えられています。
というのも、脳は構造上、複数の物事を同時に処理することに向いていないそうなのです。
例えば、マルチタスクによってIQが15ポイント低下(徹夜明けの時と同じくらい)したという研究や、タスクを一つずつこなすグループよりも、マルチタスクを行ったグループの生産性が40%も低下し、発生したミスも増加したという研究もあるようです。
なんだかんだで、一つのことを丁寧にクリアしていったほうが、結局は良い結果につながることが多いということなのでしょうね。
脳疲労の原因③雑念・マインドワンダリング
「この先、重い病気になったりしないだろうか・・」
「あの時、なんであんなこと言っちゃったんだろう・・」
など、多くの人はいつも、目の前のことに集中することなく、未来の不安や過去の後悔などをぐるぐると思考しています。
常に慌ただしく雑念から雑念に意識が飛び回り、心が静かに落ち着くことはなかなかありません・・
そんな「心ここにあらず」な迷走状態のことを、脳科学の世界では「マインドワンダリング」と表現し、脳の疲労の大きな原因と考えられています。(ワンダリング=さまよっている)
というのも、雑念に支配されたマインドワンダリング状態の脳は、エネルギー消費がとても激しいことがわかっているからです。
なんと、その消費エネルギーの量は、脳全体が消費するエネルギーのうちの「60%~80%」にもおよぶとされています。
(スマホで例えるとしたら、バックグランドで同時にいろんなアプリが起動してしまっているような状態といえるかもしれません)
さらに、現代人の多くが、起きて活動している時間の「50%近く」をマインドワンダリング状態で過ごしているという報告もあるそうです。
つまり、エネルギーの消耗が激しい、この雑念に支配された状態を改善しないかぎり、脳に真の休息がおとずれることはないということです。
しかも、この先情報がどんどん増えていくにつれ、脳の疲労も悪化していくことが予想されますから、関連して起こるさまざまな症状をケアするためにも、各自が脳疲労とどう向き合っていくかが重要になっていくはずです。
脳が原因の慢性的な疲れが人生の可能性を狭める
多くの現代人が抱えている、体の重さやだるさ、慢性的な疲れは、脳の疲労が原因になっているケースが非常に多いといわれています。
慢性疲労というものはとても厄介です…
そのせいで、人付き合いが面倒になったり、好きだったはずの趣味に取り組む気力さえなくなってしまうことも少なくありません。
ましては、新しいことにチャレンジする気持ちなんてなかなか湧いてこないでしょうし、仮に無理矢理何かを始めたとしても、それを継続するための気力を維持することはもっと大変でしょう。
つまり、慢性的な疲労感というものは、人生のあらゆる選択肢や可能性を狭めてしまうわけですね。
そして現代においては、その疲労感の主な原因が「脳疲労」といわれているわけです。
脳疲労の根本的な対策方法
では、どうすれば脳疲労の対策ができるのでしょう。
- スマホ依存による情報過多
- 〇〇しながら、〇〇をするマルチタスク
- 雑念(マインドワンダリング)
これらに共通する問題は、「いつも意識があちこちに飛び回っている」ということです。
前述したように、雑念から雑念に意識が動き回っているマインドワンダリングな状態は、 脳全体が消費するエネルギーのうちの「60%~80%」にもおよぶとされていますが、その一方で、意識を一つのことに集中している時のエネルギー消費はわずか「5%」程度といわれています。
根本的な脳疲労対策のヒントはここにあります。
つまり、「できるだけ一つのことに集中する時間=脳を休息させてあげる時間」を作ってあげるようにすればいいのです。
そしてその具体的な対策方法が動作瞑想(どうさめいそう)なのです。
脳の疲れを改善する動作瞑想
「一つのことに集中する?」
「瞑想?」
「なんだか難しそう…」
と感じる人もいるかもしれませんが動作瞑想は、座ってじっとしてるタイプの一般的な瞑想が苦手な人でも取り組みやすいものなので大丈夫です。
それでは次の記事で、動作瞑想の具体的なやり方について紹介していきますね。
まとめ
・脳疲労の原因①スマホ依存
・脳疲労の原因②マルチタスクによる消費エネルギーの増加
・脳疲労の原因③雑念・マインドワンダリング
・マインドワンダリングの消費エネルギーの量は、脳全体が消費するエネルギーのうちの「60%~80%」にもおよぶ
・エネルギーの消耗が激しい、この雑念に支配された状態を改善しないかぎり、脳に真の休息がおとずれることはない
・意識を一つのことに集中している時のエネルギー消費はわずか「5%」程度
・根本的な脳疲労対策(疲れない脳をつくる)は「できるだけ一つのことに集中する時間=脳を休息させてあげる時間」を作ってあげること
・そのための効率的な方法が「動作瞑想」