内閣府のホームページに掲載されているデータを見ても明らかですが、国際的に見ても、日本人は「自分に自信を持てない人が多い」と言われています。
個人的にこのデータの信憑性はわりと高いと感じています。
というのも、以前僕の整体院のカルテには、「性格で変えたいところは?」という項目があったのですが、そこに一番よく書かれていたのが「自分に自信がない」という悩みだったからです。
これまで、そういった自信を持てないクライアントさんと対話してきた経験から、「自分に自信がない人の特徴」や「思考パターンの癖」などについて考えていきたいと思います。
目次
自分に自信がない人の特徴
これまで、沢山の自分に自信を持てないクライアントさんたちとお話ししてきて気づいたのは、「自分に自信があれば、自信を持っていろいろな行動を起こすことができて、その結果、素敵な未来がやってくる」というイメージを持っている人が多いということでした。
つまり、「先に自信ありきで→次に行動→結果的に成功体験が待っている」というプロセスを信じているということになります。
一見、正しそうな考え方ですが、実はこういう考え方をしてしまうこと自体が、「自分に自信がない人の特徴」であり、自信を育てることができない理由と言えるのです・・
自分に自信がない人が陥りがちな思考パターンの癖
自分に自信を持てない人が陥りがちな思考パターンの癖があります。
それは「〇〇さえあれば(さえできれば)、〇〇できるはずなのに」という思考パターンです。
例えば、「お金持ちの家に生まれていれば、もっといい教育を受けられて、もっといい大学に行けたはずなのに・・」とか、「もっとルックスが良かったら、素敵な人と結婚できたはずなのに・・」みたいな考え方です。
つまり、自分の願いや望みが叶わない理由は「自分に何かが不足しているから」で、その「不足している何か」を手に入れることさえできれば、自分の願いや望みも叶うはずだという物語を信じてしまっている人が少なくないのですね。
「自信」ということに話を戻すと、前述した「自分に自信があれば、自信を持っていろいろな行動を起こすことができて、その結果素敵な未来がやってくるはず」というイメージも、まさに「〇〇さえあれば(○○さえできれば)〇〇できるはずなのに」という思考パターンの典型ですよね・・
理由は後述しますが、残念ながらこの考え方は幻想です・・
この思考の癖から抜け出さない限り、自信を付けることは難しいと思います・・
自分に自信をつけるシンプルで最も効果的な方法は「行動すること」
なぜ、この思考パターンがマズイのかというと「順番が間違っている」からです。
もっと自分に自信があれば沢山行動できて、成功体験も増えていくはずと考えるのは幻想で、現実には、まず「先に行動を起こし、何度もチャレンジする中で成功体験が増えていき、結果的に自信がついてくる」というのが、本来の自信を育てるプロセスなのです。
例えば、
・セルフケア※を頑張ったおかげで(行動)、病気が治った(成功体験)。病気の不安が減った(自信)(※関連記事→無料の遠隔ヒーリングと簡単な健康法で、生活習慣を改善し、生き方を変える方法
・日々、「自分に問いかける習慣※」を身に着ける努力をしたおかげで(行動)、生きることが楽になった(成功体験)。人生をコントロールできている実感が強くなった(自信)(※関連記事→本物の自信が生まれる5つのプロセス【実践的で着実に自信がつく】)
・ダイエットを頑張ったら(行動)、10キロ痩せて異性から声をかけられるようになった。自分を好きになった(自信)
・英語の勉強を頑張っていたら(行動)、少しづつ会話ができるようになった(成功体験)、外国人相手の仕事に自信を持てるようになった。
という感じです。
つまり、本来の自信をつけるプロセスは「行動→成功体験→自信」という順番になるわけですね。
ですから、「もっと自分に自信があれば、どんどん行動できるはずなのに・・」と考えてしまう気持ちもわかるのですが、順番として、それはあり得ないのですね・
最初に行動を起こす時、チャレンジする時は、誰でも「恐怖や不安を感じる」ものです。
しかし、自分に自信をつけたいのであれば、勇気を出して、まずはとにかく行動を起こすしかないわけですね。
自信とは?自信という言葉の意味
行動し続けていけば、だんだん成功体験も増えていきます。(どうすればうまくいくのか?なぜ失敗したのか?といったことを考えながらチャレンジし続けていくと、みるみる成功体験が増えていくはずです)
そして、その成功体験が「自信」を育てる種となるのです。
ところで、自信という言葉をなんとなく漠然としたイメージで捉えている人も少なくない気がしますので、改めておさらいしておきましょう。
自信とは
自分の価値・能力を信じること。自己を信頼する心。
のことです。
つまり、自分の価値や能力を信じることができる人が「自信がある人」で、それを信じられない人が「自信がない人」だということになります。
この理屈がわかると、行動していない人や成功体験がない人が、なぜ自信をもてないのか、その理由がはっきりしてきます。
これはとてもシンプルな話なのです。
人間は自分を客観的に見ることが下手なので、こんな風に考えてみてください。
あなたのすぐ近くに、全然行動することもなく、成功体験もしていない人がいたとして、「あなたはその人の価値や能力を信じることができますか?」
おそらく無理だと思うのですね・・
一方で、日々チャレンジを続け、成功体験を積み重ねている人が身近にいたとしたら、そういう人の価値や能力であれば信じやすいと思いませんか?
結局そういうことなのだと思うのです。
こんな風に客観的に考えてみると、行動すること。成功体験を積み重ねることの大切さがわかってくるのではないでしょうか。
行動しているのに、自分に自信を持てない人の特徴
ちなみに、「いろいろと行動しているつもりなのに、なかなか自分に自信を持てない・・」という人もいると思います。
僕がこれまで接してきたクライアントさんの中にもそういう方が少なくなかったのですが、僕が感じたのは、「努力の方向性が間違っているケースが多い」ということです。
具体的には、本当に自分がやりたいことや興味があることではなく、世間の流行や他人(親や友人)の意見に流されてしまい、それを元に行動を起こしている方が多かったのです。
たしかに行動は起こしているのですが、その動機が「世間や他人からどう見られたいか、どう評価されたいか」だったりすると、なかなか自信を持つことはできません・・
つまりそれは、世間の流行や、他人の顔色を窺わないと「自分がどんな行動をすべきか判断できない」ということですからね・・
厳しい言い方になってしまいますが、客観的に見て「自分で自分の行動を選ぶことができない自分を信じることは難しい」のではないかと思います・・
ですから、いろいろと行動しているつもりなのに、なかなか自分に自信を持てない・・という人は、世間や他人の意見に流されるのではなく「本当に自分がやりたいことや興味があること」を探しましょう。
こういうタイプの人は、既に行動力はあるわけですから、あとは「自分の本心で自分の行動を選べる」ようになっていけば、自然と成功体験も増えていくでしょうし、自信もついていくと思います。
では、どうすれば自分の本心がわかるようになるのか?
具体的な方法については、「この記事の一番下↓」でご紹介している「関連記事」の中で、詳しく解説しておりますので参考にしてみてください。
僕も昔は自信なんて全然持てませんでした・・
手前味噌になってしまいますが、僕が気功整体院で修行していた頃の話をさせてください。
僕の施術デビューは、ある日突然やってきました。(それまでは、実際にお客さんを施術することはなく、研修生同士で練習しながら技術を学んでいました)
それまで師匠のサポートをしていた兄弟子が、いろいろと事情があって急に仕事を辞めてしまいまして・・その日の当日に急遽「今日から施術デビューね」という感じだったのです。
あまりにも突然のことだったので、当然、自信なんてあるはずがありません・・
ふつうにビビりましたし、マジか・・って感じでした。
しかし、他にできる人がいなかったので、腹をくくって頑張ろうと決めました。
当時は、ひたすら目の前の出来事をクリアしていくだけで精一杯だった気がします。
しかし、今考えてみると、あまり準備もできていない段階でポンと現場に出されたことが、逆に良かったのだと思います。
そのおかげで、いろいろと工夫をしたり、努力せざるを得なかった訳で、現在持つことができている多少の自信も、当時のがむしゃらな行動の積み重ねのおかげだったのではないかと考えています。
当時は僕も、正直怖かったです・・
でも勇気を出して行動しておいて良かったと思います。
あなたも、自分の望む方面に向かってなんらかの行動を起こしてみてはいかがでしょうか。
そうすれば、少しずつ成功体験が増えていって、自信もついてくるはずですよ。
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