「人に気を使い過ぎて疲れる・・」
「人とどう付き合えばいいのかわからない・・」
そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ人間関係がうまくいかないのか、人付き合いで疲れてしまうのか、その原因について考えていきたいと思います。
人付き合いが下手(苦手)な人、人間関係で疲れてしまう人の特徴
僕はセラピストという職業柄(プロフィール)、人間関係のストレスを抱えたクライアントさんたちと日々いろいろなお話しをします。
そんな中で、人付き合いが苦手な人や、気を使い過ぎて疲れてしまう人の多くが、自分が我慢してでも、相手に合わせようとしてしまう傾向があることに気付きました。
仕事の人間関係であれば、当然我慢しなければならない場面はあると思いますが、そういう人たちは、プライベートでの友達との人間関係でさえも、気を使い過ぎたり、我慢してしまうことが多いようなのです・・
まるで、人間関係とは「我慢してでも継続しなければいけない苦しいもの」と思い込んでいるかのようでした。
実際、良好な人間関係を築くことはかなり難しいものですし、そういうネガティブなイメージを持つ人が多いのも仕方がないことかもしれませんが、そもそもなぜ、人間関係で苦労する人、うまくいかない人がこんなにも多いのでしょう。
その原因は、意外と単純なところにあるのではないかと考えています。
人間関係で苦労する最大の原因とは
結論を言ってしまうと、人間関係で苦労する最大の原因は、「良好な人間関係のモデルやイメージがない(知らない)」ということなのではないかと考えています。
これは、いろいろなクライアントさんと話してきて気付いたことなのですが、良好な人間関係を築けない人の多くは、「目標とするような良好な人間関係のモデルやイメージ」をそもそも持っていない(知らない)ようなのです。
「あの人たちみたいになりたい!」と思えるような良好な人間関係を間近で見た経験が少なかったりすると、どうしていいかわからないのは当然だと思いますし、わからないなりに頑張った結果が「とりあえず相手に合わせよう」というネガティブな人間関係のスタンスにつながってしまうのかもしれません・・
なかなか切ない話ですよね・・
しかし、それも仕方ないことなのかもしれません。
というのも、心理学者のアドラーも「全ての悩みは人間関係の悩み」と断言しているように、人間関係は人生において最も難しい課題であり、そういう意味では、素敵な人間関係を築くことができる人の絶対数はそう多くないわけですからね・・
目標とするイメージを持ちづらいのも仕方がないことなのかもしれません。
なぜ理想の人間関係のイメージやモデルを持つことが大切なのか
では、身近にモデルとなるような人たちがいないと、良好な人間関係を築くことはできないのかというと、もちろんそんなことはありません。
なぜなら、目標とする人間関係のイメージは、別に現実の世界の中から見つけなければならないわけではなく、例えば、小説や映画、ドラマやアニメなど、物語の中から見つけても全然構わないからです。
問題なのは、イメージやモデルが何も無い状態で、なんとなく人と付き合うことです。
目標とするものが無いということは「目的地を知らずに走り続けるようなもの」ですからね、そんな状態でどんなに努力したところで、うまくいかないのは当然です・・
(例えば、僕の経験上、両親が四六時中ケンカしているような家庭で育った人は、結婚したり子どもを育てることを避ける傾向があるのですが、それと同じように、モデルとなるような人間関係のイメージを持ってない人は、人間関係がうまくいかない可能性が高いわけです・・)
ということで、理想の人間関係のイメージを持つことが大切になってくるわけですが、個人的には、イメージは漠然としたものでも全然かまわないと思っています。
とりあえず「こういう感じの人間関係を築きたい」というような方向性だけ決めておいて、それを実現しようと行動することができれば、今よりも間違いなく良い人間関係を築くことができるはずです。
とはいえ、いきなりイメージを思い描くのは難しいと思いますので、次の記事で「良好な人間関係のイメージ」を作るヒントについてお伝えしていきたいと思います。
続きの記事→良好な人間関係を築く最大のコツ・付き合いやすい人の特徴
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